EVENT
2025/08/21

【I-OPEN Central ISHIKAWA Session】工場はどこまで“メディア”になれるのか?―ブランドを表現する体験デザインの実践論―

募集期間
~8/18
日 程
8/19
場 所
石川県 / オンライン
参加費
¥0(オプション:2,000円※現地にて頂戴いたします)
主 催
中部経済産業局 共催:石川県

あなたのブランドは、五感で感じることができるか?

情報が溢れる時代、人々が求めるのは、スペックや価格だけではありません。
その場でしか感じられない空気、作り手の息遣い、五感を揺さぶる「本物の体験」。
優れたブランドは、その物語を「場所」を通して語り始めます。

I-OPEN Centralは、中部地域で未来を切りひらく「仲間」と出会い、想いと創造力を起点に、新たな一歩を踏み出すプロジェクト。

今回のIOPEN Central 石川Sessionでは、生産拠点を単なる工場から、ブランドの世界観を体現する"メディア"へと昇華させた、北陸の二人の実践者をお招きします。

一人は、石川県で繊維の可能性を解放する、壮大な「KAJI FACTORY PARK」を構想する、カジグループ代表の梶 政隆 氏。極薄のテキスタイルを編むように、緻密な計算と大胆な発想で、訪れる人の知的好奇心を刺激する空間をデザインしています。

もう一人は、富山県で伝統と革新を融合させ、感覚的な体験を再構築する三郎丸蒸留所の稲垣 貴彦 氏。世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」に象徴される様々な試みは、ウイスキーという液体だけでなく、それが生まれる時間や空間、哲学そのものを味わうという、新たな体験価値を創造しています。

彼らはなぜ、製造のプロセスを公開し、人を招き入れるのか。
そのデザインの裏側にある思想、美学、そして地域文化と共に描く未来とは。

本セッションは、単なる事業戦略の解説ではありません。
建築、デザイン、ブランディング、あらゆる「価値を創造する」プロフェッショナルにとって、インスピレーションの源泉となる哲学に触れる、濃密な時間です。

※本イベントは現地・オンラインのハイブリッド開催です。

 

こんな方におすすめ

  • 自社のブランドストーリーを、五感で感じられる体験として伝えたい経営者、ブランドマネージャー、企業担当者の方
  • 製造プロセスそのものを、企業の魅力的なコンテンツに変えたいと考えている方
  • 伝統的な技術や文化を、現代的な価値へと再編集(リデザイン)することに関心のある方
  • 地域資源を活かした、持続可能なビジネスモデルや文化施設を構想している方
  • 北陸から生まれる、世界レベルのクリエイティビティとデザイン思想に触れたい方

I-OPEN Centralとは

中部地域は、世界に誇る製造業の集積地である一方、多くの企業が事業承継、新規事業の創出、それに伴う人材確保といった共通の課題に直面しています。これらの課題を乗り越え、地域全体として持続的に発展していくためには、個社の努力だけでなく、企業や地域の垣根を越えた「共創」が不可欠です。

そこで中部経済産業局は、JR東海グループと共に、地域の未来を切りひらく「仲間」づくりのためのプロジェクト「I-OPEN Central」を始動します。

I-OPEN Centralは「地域が抱える社会課題」に焦点を当て、誰かの助けになりたい、社会をより良くしたい、そんな想いと創造力を起点に、個人・企業・自治体が立場や役割を超えて未来を切りひらく取り組みを支援するプロジェクトです。


トークセッション

「工場はどこまで"メディア"になれるのか?― ブランドを表現する体験デザインの実践論 ―

本セッションでは、単なる生産拠点であった「工場」を、ブランドの世界観を伝え、ファンを生み出す「メディア」へと変化させる体験のデザインの実践論に迫ります。


製造の裏側をあえて見せ、そのプロセスを感動的な「物語」として編集する「体験のデザイン」。空間への投資を通じて、目に見えない哲学や世界観を可視化し、長期的なビジネス価値へと転換する「価値の可視化」。そして、一企業という「点」の活動から、地域文化の担い手として未来の風景を創り出す「面」のブランディングへ。

これらの先進的な取り組みを実践する先駆者たちと共に、企業が地域や社会と共生し、持続的な成長を遂げるための新たなブランディングの可能性を探ります。生産の場が、いかにして人の心を動かし、文化を育み、未来の風景をデザインできるのか。その具体的な思考法とビジョンを、本セッションで解き明かします。

※トークセッションはオンラインでも配信しますので、現地参加が難しい方もぜひお申し込みください。

梶 政隆 氏
カジグループ代表取締役社長

金沢市出身。総合商社でのアパレル営業を経て、1997年に家業であるカジグループへ入社。2010年より、糸加工・織・編・染・縫製・企画まで一貫した生産体制を有する同グループの代表取締役を務める。2025年には産業観光施設「KAJI FACTORY PARK」を開設。日本の繊維産業の魅力と可能性を次世代へつなぐべく、地域資源を活用した新たな事業創出に取り組んでいる。

稲垣 貴彦 氏
若鶴酒造代表取締役社長 兼 CEO
三郎丸蒸留所マスターブレンダー 兼 マネージャー


1987年生まれ。富山県出身。大阪大学経済学部卒。2015年、実家である若鶴酒造に戻り、曾祖父が始めたウイスキー造りを引き継ぐ。2016年クラウドファンディングにより三郎丸蒸留所を改修し再興。2019年には伝統工芸高岡銅器の技術を活用した世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」を発明。日本と英国で特許が認められた。近年は蒸留所のコンサルティングも手掛け、初めてのジャパニーズウイスキーボトラーズT&T TOYAMAを設立。世界的なウイスキー品評会の審査員や映画「駒田蒸留所へようこそ」ウイスキー監修を務めるなどの顔も持つ。著書『ジャパニーズウイスキー入門』(角川新書)など。


ファクトリーツアー&ランチ交流会

カジファクトリーパークは、石川県かほく市に位置し、カジグループが70億円を投じて稼働させた日本最大級の「観光できる繊維工場」「オープンファクトリー」として一般公開している点が最大の特徴です。

この施設は、従来の繊維産業の「斜陽」というイメージを払拭し、雇用問題への対応、ブランディング強化、そして異業種コラボレーションを促す「イノベーションのハブ」となることを目指しています。敷地内には織物工場だけでなく、自社ブランドの店舗(「トゥー アンド フロー」「K−3B」)、レストラン、セレクトショップ、さらには子ども向けの遊具や樹齢1000年のオリーブの木、ベンチが配置された美しいガーデンもあり、多様な人々が集い、交流する場として設計されています。

常識を打ち破る製造業の挑戦、生産拠点を単なる工場からブランドの世界観を体現する"メディア"へと昇華させた、その真髄をぜひ肌で感じてみてください。

※本項目の内容はオプションになります。ご参加される方は別途2,000円(税込)のご参加費を現地にて頂戴いたします。

※オプションのファクトリーツアーは、現地参加の方のみお選びいただけます。


本イベントで得られること

●ブランドを立体化する体験デザインの革新へ
製造プロセスを物語として編集し、「工場」を五感で感じるブランドの”メディア”へ昇華させる思考法に迫ります。
正解が一つではない時代の、リアルな意思決定の裏側に迫ります。
 

●地域未来を共創するブランディング
企業の挑戦を地域文化と結びつけ、共創の輪を広げる戦略を身につけます。
地域全体の未来像を描き、持続可能なブランドエコシステムを創出する発想を得ましょう。


●未来を共創する「仲間」との出会い
イベントは、登壇者や参加者同士がフラットにつながる交流の場でもあります。
I-OPEN Centralは、この日を始まりとして、あなたの挑戦に寄り添い続けます。


詳細

日 程8/19

場 所石川県 / オンライン

参加費¥0(オプション:2,000円※現地にて頂戴いたします)

主 催 中部経済産業局 共催:石川県

日時

2025年8月19日 13:00~15:00

※オプションのファクトリーツアー&交流会は11:00~13:00

※ファクトリーツアーや交流会は現地参加の方のみとなります。


会場

KAJI FACTORY PARK(石川県かほく市大崎)およびオンライン配信


定員

会場:20名/オンライン:100名

参加費

無料

※オプションのファクトリーツアーおよび交流会は2,000円(税込)を現地にて頂戴いたします。
※ファクトリーツアーおよび交流会は現地参加の方のみとなります。


主催

中部経済産業局

運営

JR東海エージェンシー、Takibi&Co.

注意事項

・プログラム内容は予告なく変更される場合があります。
・本プログラムで撮影した写真や動画は後日conomichiのwebサイトやSNS等で使用する場合がございます。

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