
聞く、観る、ひたすら出す。発散と集束を繰り返すワーク【vol.03イベントレポート】
- 日 程
- 2024/10/20
- 場 所
- 長野県木曽郡
長野県木曽地域を舞台に、地域の森林資源から新しい「木のモノ(プロダクト)」を生み出す「木曽の木のモノ プロジェクト」。全6回の講座を通して、木工事業者のみなさんと、木曽地域の学生や市民がともに、地域の木材を生かしたモノづくりを学び、アイディアを出し合いながら商品開発を進めていきます。
第3回ゲストは、上松町にある木工の職業訓練校・上松技術専門校を卒業し、現在はクリエイティブディレクターとして仙台を拠点に活動しているTORCH代表の小松大知さん。第2回に引き続き、アイデアの発想法を学びます。
自分目線の地域の「気になる」を大切に
松技術専門校を卒業後、仙台で活動をしているデザイナー・クリエイティブディレクターの小松大知さん。デザイン事務所で働いたのち、2019年より上松技術専門校に入校、1年間木曽の地で木工の技術を学びます。その後古材ベンチャー企業を経て、宮城県仙台にて独立しています。
小松さんが立ち上げたプロジェクトの1つ「MUSTERMODELL」は、個人的な興味関心が始まりだったそう。実は、日本にはじめての国立の「デザイン研究所」が設立されたのは仙台市。約41年間に渡り、全国から集められた技術者たちが商工省工藝指導所にて、民間企業のデザインの見本となるような試作品を残しました。
小松さんは、この商工省工藝指導所の跡を求めていくと中学校の跡地にひっそりと石碑が佇んでいたそう。存在をほとんど知られることがなくなった工藝指導所の存在を、未来に繋ぎたいと始まったMUSTERMODELL。アルミ合板接着剤、竹製のフォーク、木製調味料入れなど、当時の試作品の中から現在の暮らしでも色褪せない普遍的なデザインを復刻しています。

個人的な「地域の気になる」には、商品アイデアの種があるかも知れなく、もし気になっているものがあるなら掘り起こしてみると良いのかもと、小松さん。仕事モードになるとつい忘れてしまいがちな、自分の興味関心をもう一度見つめ直してみるといいのかもしれません。

聞いて、観察して、アイデアをひたすら出す
小松さんからモノづくりのお話しを聞いた後は、怒涛のワークタイムが始まりました。今回は、3つのワークを通して、アイデアの発散と集束を繰り返していきます。
最初のワークは、ヒアリング。各テーマオーナーの事業者さんに、木材や製品についてひたすら質問をしていきます。ここでは、いい悪いのジャッジはせず回答をポストイットに書き記していきます。また驚いた点や興味が湧いた点も書き記しておきます。
2つ目のワークは、素材の観察。ヒアリングの内容は一度頭から外して、素材と向き合う時間。素材の色や形、色だけでなく、触った時の感覚や自分の感情の変化、体感での気づきなどを出していきます。

時間が来たら、同じ班の人たちとアイデアを共有し、最後には上位3つのアイデアをみんなで決めていきます。発散しまくった後、冷静にアイデアを吟味して選択していく作業。気づけばあっという間に時間が過ぎていて、限られた時間で頭をフル回転したワークでした。

上位3つのアイデアを決めるのも難しいですが、時間内でやり切ります。

写真:池田昌弘
執筆:坂下佳奈
木曽の木のモノプロジェクトは長野県令和6年度県民参加型事業です。
conomichiでは
【conomichi(コノミチ)】は、
「co(「共に」を意味する接頭辞)」と「michi(未知・道)」を組み合わせた造語です。
訪れる人と地域が未知なる道を一緒に歩んで元気になっていく、「この道」の先の未知なる価値を共に創り地域に新たな人や想いを運ぶ、そんな姿から名付けました。
今まで知らなかった場所へ出かけて、その地域の風土や歴史・文化にふれ、その地域の人々と共に何かを生み出すこと。そこには好奇心を満たしてくれる体験があふれています。
地域で頑張るプレイヤーの、一風変わったコンテンツの数々。
まずは気軽に参加してみませんか?
このページを見た方に
おすすめの取り組みレポート
-

REPORT
再読と活用から生まれる現代における宿場町の価値とは?第1回「Local Research Lab」開催レポート
岐阜県中津川市2026/04/10 更新 -

REPORT
さかさマルシェ@大府駅
愛知県大府市2026/03/17 更新 -

REPORT
地域と出会い、地域に貢献する。デジタルアートをその証とするためのアーティストによるフィールドワークレポート
静岡県2026/03/05 更新 -

REPORT
オンラインでの学びを経て、伊吹山との関わりを探る旅へ――霧の中から始まるフィールドワークで私たちが得たもの【Vol2・10月25日、26日FW】
滋賀県米原市米原市シティセールス課2026/03/05 更新 -

REPORT
「当たり前」の再定義からはじめる、新市場開拓の実践論 【I-OPEN Central GIFU Session】開催レポート
岐阜県中部経済産業局 共催:岐阜県2026/02/20 更新 -

REPORT
会社の未来を“編集”するブランド戦略【I-OPEN Central TOYAMA Session】開催レポート
富山県中部経済産業局 共催:富山県2026/03/05 更新 -

REPORT
自社の“当たり前”を再定義するブランド戦略【I-OPEN Central MIE Session】開催レポート
三重県中部経済産業局 共催:三重県2026/03/05 更新 -

REPORT
工場はどこまで“メディア”になれるのか?―ブランドを表現する体験デザインの実践論― 【I-OPEN Central ISHIKAWA Session】開催レポート
石川県中部経済産業局 共催:石川県2026/01/30 更新 -

REPORT
技術は継ぐ、常識は超える。―クローズかオープンか?価値の再読から始める新規事業戦略― 【I-OPEN Central AICHI Session】開催レポート
愛知県中部経済産業局2026/01/30 更新
このページを見た方に
おすすめのイベント
-

2026/05/29
【ラボメンバー募集】Local Research Lab 中津川 -地域デザインプログラム-
岐阜県中津川市主催:中津川市 / 企画・運営:JR東海エージェンシー / 協力:KESIKI参加費 15,000円~40,000円2026/04/24 更新 -

2026/03/29
花咲く暮らしラボワークショップ
伊良湖菜の花ガーデン愛知県田原市参加費 一部有料2026/03/30 更新 -

2026/03/29
親が遊べば、子は育つ。 -渥美半島で見つける、教室では教わらない「生きる力」-
田原市文化会館 203会議室愛知県田原市参加費 無料2026/03/30 更新 -

2026/03/29
伊那谷リジェネラティブ会議|能動的な再生の火種を灯す
長野県飯田市飯田市 結いターン移住定住推進課参加費 20002026/03/30 更新 -

2026/03/29
Local Research Lab in 焼津 成果報告会
POTLUCK YAESU(東京ミッドタウン八重洲 5F)静岡県焼津市参加費 20002026/03/30 更新 -

2026/03/29
NAKATSUGAWA FUTURE DESIGN 2026
岐阜県中津川市参加費 02026/03/30 更新 -

2026/03/29
TechGALA新幹線で名古屋へ行かないと! 【東京発 名古屋行】
愛知県参加費 12,0002026/03/30 更新 -

2026/03/29
【満席となりました】Tamaki Community Lab2025 ~玉城町産の新米でおむすびを作ろう!~
三重テラス(東京都・日本橋)玉城町・玉城町観光協会(事務局:JR東海エージェンシー)参加費 0(無料)2026/03/30 更新 -

2026/03/29
【ゼミメンバー募集】DEJIMA Lab 伊那谷リジェネラティブゼミ
長野県伊那谷エリア主催:JR東海エージェンシー / 共催:伊那谷財団参加費 55,000円~2026/03/30 更新
このページを見た方に
おすすめのインタビュー
-

土の人と風の人が共に宿場町の価値を再読する。
「コ・リサーチプロジェクト」が目指すものLocal Research Lab 中津川岐阜県中津川市
-

地域のユニークを、ユーモアに。— アーティスト・おぐまこうきさんが語る「地域の魅力」と「作品への思い」
おぐまこうき静岡県浜松市水窪 三重県尾鷲市
-

自分の中に「出島」をつくる。伊那谷で再生する、あなたの好奇心
DEJIMA Lab長野県伊那谷エリア
-

地域住民とデジタル住民の協働でつくる新たな観光の姿
ねやねや天龍峡デジタル住民部長野県飯田市
-

地域に眠る資源を「価値」に。南信州で“食”を軸に地域を駆け回る折山さんが思い描く「誰もが安心できる場」とは?
折山尚美 ー合同会社nom 代表社員ー長野県飯田市
-

古民家との出会いから「農」×「宿泊」のマルチワークを生業に。無理なくつづくローカル起業論
中島綾平 一棟貸しの宿「燕と土と」オーナー長野県飯田市
-

地域住民と移住者によるプロジェクトで想いをカタチに
Cafe Lumière(カフェ・ルミエ)JR近江長岡駅
-

ヒト×モノ×地域のマッチングで飯田駅に笑顔を「よっしーのお芋屋さん。」
よっしー-「よっしーのお芋屋さん。」長野県飯田市
-

メンマ、竹炭、豚の飼料…。竹ビジネスを仕掛ける元船頭が語る「水の循環を守るために竹林整備」の深い理由
曽根原宗夫-NPO法人いなだに竹Links 代表理事、純国産メンマプロジェクト代表長野県飯田市


