REPORT
2026/05/12

「プロゴルファーと回ろう!プロアマGOLFフェスタ」【開催レポート】

日 程
2025年9月7日
場 所
静岡県
主 催
JR東海エージェンシー

リニアや新幹線の発展により、私たちの「移動」はかつてないほど速く、快適になりました。しかし、速く移動できるようになったからこそ、私たちは「どこへ向かい、そこで何をするのか」という“目的”の価値を、より深く問われる時代に生きているのかもしれません。

日本は世界有数のゴルフ場保有国です。しかし、プレーヤーの高齢化や、ゴルフ場と地域社会との接点が希薄になっている現状があります。一方で、地方に目を向ければ、人口減少や観光消費の停滞、そして「関係人口(観光以上・移住未満のつながり)」の不足といった構造的な課題が横たわっています。

「ゴルフを通じて、人と地域がつながる体験をつくりたい」

そんな想いを起点に、JR東海グループは、単なる観光誘客ではなく、 “人と地域が継続的につながる関係人口を生み出す” ことを目指し、新たなスポーツツーリズムの形に挑戦しました。

2025年9月7日、静岡県・三島ゴルフ倶楽部で開催された 「プロゴルファーと回ろう!プロアマGOLFフェスタ」 。

これは、ただゴルフをして帰るだけの一日ではありません。移動という行為が、やがて「また来たい」という地域への愛着へと変わっていきます。

富士の稜線を望む三島ゴルフ倶楽部。絶好のゴルフ日和となりました。

“目的を持った移動”が、都市と地域を結ぶ新しい回路になる

イベント当日、三島の空は見事な快晴でした。緑の芝生の上には爽やかな秋風が吹き抜け、遠くには富士の稜線がくっきりと浮かび上がっています。

首都圏を中心に集まった30名以上の参加者のうち、半数以上が新幹線を利用してこの地を訪れたとのことです。ゴルフバッグを抱え、新幹線に乗り込む。その瞬間から、すでに非日常の体験は始まっています。

JR東海グループが描くスポーツツーリズムの本質は、まさにこの 「目的を持った移動」 を生み出すことにあります。

「ゴルフという地域資源」と「鉄道ネットワーク」を掛け合わせることで、都市と地域を結ぶ新しい交流の回路をつくります。ただ通り過ぎるのではなく、「プレーするために、地域を訪れる」という明確な行動が、地域の空気に触れる第一歩となります。

青山加織プロをはじめ、6名の女子プロゴルファーが参加者を迎えました。

ブリーフィングの会場に、青山加織プロをはじめとする6名のプロゴルファーたちが姿を現すと、空気が一気に華やぎました。

本イベントは、JR東海グループ初の試みとなる「プロと一緒に回れる」体験型ゴルフイベントです。参加者は憧れのプロと同じ組でラウンドします。テレビや大会のギャラリー席から見つめるだけの存在だったプロゴルファーが、今、目の前に立って微笑んでいます。参加者たちの間に漂う、静かな興奮と「特別な一日」への予感が、ひしひしと伝わってきました。

憧れのプロと同じフェアウェイを歩く。体験が「物語」に変わる時間

いざラウンドが始まると、そこはまさに、その日・その場所・その時間でしか成立しない「トキ消費」の真髄に触れる空間でした。

同じフェアウェイを歩き、同じ風を読み、同じ芝の匂いを感じます。

これからの特別な時間に期待が高まります。
「この距離なら、どう狙いますか?」
「なぜ、その状況でそのクラブを選ぶんですか?」

参加者からの止まらない質問に対し、プロは歩みを合わせながら、一つひとつ丁寧にアドバイスを送り、そして自らのプレーを見せてくださいます。間近で振り抜かれるプロのショットが空気を裂く音。ボールが美しい放物線を描いてグリーンを捉える瞬間の凄み。それは、映像では決して伝わらない、圧倒的な「身体性」を伴った体験でした。

プロからの直接のワンポイントアドバイス。参加者の表情が真剣そのものに変わります。
プロのショットを間近で見る迫力は、言葉を失うほどでした。

自分のプレーが上達する喜びと、憧れのプロの技術を肌で感じる感動。参加者たちは、その両方を同時に味わう没入感の中で、完全に日常を忘れていました。

ホールアウト後、ある参加者が興奮冷めやらぬ様子で口にした 「こんなゴルフは初めて。この体験のために、また絶対に来たい」 という言葉。それは、単なる「ゴルフのプレー」が、彼らの中で「忘れられない物語」へと昇華された証でした。

グリーンを降りても続く、地域との温かな交わり

特別な体験は、コースの上だけで終わりません。

プレー後の表彰式では入賞者にプロのグッズが贈呈され、その後のプロ交流会では、記念撮影やサインを通してプロと参加者の距離がさらに縮まりました。会場は、心地よい疲労感と弾けるような笑顔であふれていました。

そして、この熱気を「地域」へとつなぐ仕掛けが、懇親会の会場には用意されていました。

交流会の様子。
表彰式ではプロからグッズを贈呈。
地域の特産品が並ぶブース。ゴルフをきっかけに地域の魅力を再発見します。

会場の一角に設けられたのは、三島市・熱海市・沼津市・長泉町の特産品や観光情報を紹介するブースです。ふるさと納税返礼品も展示し、地域の魅力を体感していただきました。

ゴルフという共通の目的で集まり、プロとのラウンドで心を大きく開いた参加者たち。その開かれた心に、地域の食や文化の魅力がスッと入り込んでいきます。地元の銘菓を手に取りながら、「今度は家族と旅行で来ようかな」と語り合う声も聞こえてきました。

これこそが、このイベントのもう一つの重要なゴールです。

ゴルフをきっかけに地域を訪れ、その土地の風土に触れ、好きになり、また訪れたくなる。そうした小さな感情の積み重ねが、地域を豊かにする「関係人口」へと育っていきます。

最後にプロたちと笑顔で記念撮影を行いました。

今回の「プロアマGOLFフェスタ」は、スポーツによる感動体験と、地域による経済・関係人口の創出を結びつけた、JR東海グループならではの共創型スポーツツーリズムの鮮やかなチャレンジでした。

五感を揺さぶる良質な体験は、深く記憶に刻まれ、やがてその土地との「関係」へと変わっていきます。

JR東海グループはこれからも、鉄道ネットワークと地域に眠る資源を掛け合わせ、私たちの“移動”を“記憶に残る体験”へと変えるチャレンジを続けていきます。

※本イベントは2025年9月7日に実施されました。


conomichiでは

【conomichi(コノミチ)】は、
「co(「共に」を意味する接頭辞)」と「michi(未知・道)」を組み合わせた造語です。

訪れる人と地域が未知なる道を一緒に歩んで元気になっていく、「この道」の先の未知なる価値を共に創り地域に新たな人や想いを運ぶ、そんな姿から名付けました。

今まで知らなかった場所へ出かけて、その地域の風土や歴史・文化にふれ、その地域の人々と共に何かを生み出すこと。そこには好奇心を満たしてくれる体験があふれています。

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