PROJECT
2024/04/04

無人駅を起点に地域を盛り上げる!【ヒダスケ!×JR東海 関係人口創出実証実験】

飛騨市が運営する「ヒダスケ!」・東海旅客鉄道株式会社・株式会社ジェイアール東海エージェンシーが連携し、2022年に実施した関係人口創出を目指した実証実験。

場 所
岐阜県飛騨市

飛騨市内の無人駅である「杉崎駅」を活用し、地域の観光資源である「御所桜」の開花時期に合わせ、杉崎駅を接点にした地域づくりへの参加者を募集しました。

「ヒダスケ! -飛騨市の関係案内所-」とは

ヒダスケ!とは、飛騨市民(ヌシ)のさまざまな「困りごと」に、全国の皆さんから「お助け」をいただき、オカエシをすることで、地域交流と「お互さま」の支えあいを創出するプロジェクト。
今回オタスケしてもらったのは、高山本線の無人駅「杉崎駅」。地域の観光名所である「御所桜」をもっと多くの方に知ってもらいたい、訪れる方をもっと地域で歓迎したい、という想いから今回のプログラムができました。

杉崎地域で繋いできた「御所桜」

飛騨古川の杉崎区、宮川の堤防沿いに170本の桜が植栽されています。水を張った田んぼに幻想的に浮かび上がる桜は圧巻。
見頃は例年4月中旬〜下旬にかけてで、見頃にあわせて、地域の方々が自らライトを設置。地域の皆さんが昔から大事に守って繋いできたからこそ、今の美しさがあります。

今回のプログラムは3つのPartに分かれています。
Part1では【アイデアでオタスケ】と題し、高山本線の無人駅「杉崎駅」の活用案を募集したところ、65件もの案が集まりました。地域内や鉄道会社だけでは思いつかないような面白い案ばかり。最終的には、事務局でそこから2件のテーマに絞り込みました。

Part2では【オンラインでオタスケ】と題し、オンラインミーティングでアイディア出しを実施。杉崎地区の方や駅長に加え、大学生からお仕事を引退された方まで、さまざまな地域外の方々が集まり、「どうやったら御所桜を盛り上げられるか」を真剣に楽しく議論しました。

そして、Part3では【現地でオタスケ】と題し、Part1~2で出た案を実際に現地で形にしていきました。

実証実験を通じてわかったこと

イベント当日に印象的だったのが、ご参加いただいた皆さんの「熱」。「お手伝いしている」というより、「みんなで創り上げている」という雰囲気が生まれていました。皆さんにお話をきいたところ、「当日だけでなく、事前に意見を出し合っていたことから、『自分たちで創っている』感覚があった」「指示されるわけではなく、みんなで話しながら作業をしたことで一体感が生まれた」「杉崎の方が大事に桜を守ってきたことが伝わってきて、作業にも力が入った」という感想をいただきました。人の想いが連鎖して、地域に熱が生まれていく過程を見ることができたような気がします。

conomichiでは

【conomichi(コノミチ)】は、「co(「共に」を意味する接頭辞)」と「michi(未知・道)」を組み合わせた造語です。

訪れる人と地域が未知なる道を一緒に歩んで元気になっていく、「この道」の先の未知なる価値を共に創り地域に新たな人や想いを運ぶ、そんな姿から名付けました。

今まで知らなかった場所へ出かけて、その地域の風土や歴史・文化にふれ、その地域の人々と共に何かを生み出すこと。そこには好奇心を満たしてくれる体験があふれています。

地域で頑張るプレイヤーの、一風変わったコンテンツの数々。
まずは気軽に参加してみませんか?

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