じぶんの未来のために、まちを使いこなす「長泉未来人」

大学生とともに首都圏への進学後も、長泉町で若者が活躍できる仕組みを妄想する

まちに関わる世代の年齢を下げる

自分の過去や家族のことなどを考えると、まちの取り組みに意識・興味が向き始めるのは子育てが始まる30代後半ぐらいではないでしょうか?またUターンやIターンなども、首都圏でしばらく働き、地元の魅力を再発見してから戻るのが大きな潮流のように思います。


しかし、そこに新しいとらえ方はできないのでしょうか?もっと高校生や大学生の頃から街を自分の未来のために使いこなし、自分が「何かやりたいっ!」と思ったときに一番土壌が揃っている町として。そんなことを妄想しながら、静岡県長泉町を舞台にconomichiがともに取り組んでいるのが「長泉未来人」 とのプロジェクトです。


無いものに目を向けるのではなく、「まちをどう面白くしようか」を考える。

長泉町は「子育て支援の充実したまち」 として全国から注目される一方、進学や就職を契機に、若者が東京などへ流出してしまうことが課題として挙げられています。この問題を解決するため、長泉町では”長泉町から首都圏へ通勤する” という選択肢を作るために 「新幹線通学支援補助金」 を支給するなど、長泉町で生まれ育った若者-「長泉未来人」に対する定住促進の取り組みを行っています。さらに若者が地域と関わる仕掛けを増やしていくために、「長泉未来人」の取り組みを拡張する形で今回のプロジェクトが立ち上がりました。
 

ではどのようにすれば、まちに関わってくれる若者は増えるのでしょうか?しばしばニーズとして挙がってくるカフェや”先端の〇〇”などを備えることは、現状難しいと町長は語ります「適度な田舎が長泉町の良さなので、町内ですべて完結しなくてもよい、三島市・沼津市など近隣に足を運ぶなど、周辺エリアを含めて考えるまちづくりが自分たちらしい」と。自己完結のまちではないからこそ「まちをどう面白くしようか」「住むなら長泉町がいい」と言える仕掛けづくりを今回のプロジェクトでは目指していきます。


INTERVIEW

2024/06/25 更新

池田修 長泉町長/こども未来課 宍戸浩 課長

「子育て支援の充実したまち」として、全国から注目を集めている静岡県長泉町。このまちでは数年前から、まちの未来の人材に焦点を当てた「長泉未来人」という取り組みが始まりました。

  • 新幹線通勤支援補助
  • 職員の背中
  • 5%の尖った人
静岡県長泉町

職員の背中で語る、まちの楽しみ方

行政や町というものはどこか遠い存在に感じるのは私だけでしょうか?本当に町のことを知っているかと言われると「?」となる自分もいます。今回のプログラムでは「役場の職員たちが学生と一緒にプログラムに一生懸命に取り組んでいる背中を見せたいんです。」と町長は語ります。自分たちの思いを実現するために行動を起こし、それを行政がサポートする、そんな関係を学生が体感できるプロセスが今回の肝になります。

「行動したい!」と気持ちを奮い起こすきっかけへ

今回わたしたちは、長泉町から転出してしまった社会人の方などにヒアリングを行いながら、どのような風にまちと若者が関わっていくとよいのかを考えてきました。ある人は「戻ることもありだけれど、もう自分の部屋はなくなってしまっているし」と。またある人は「やはり自分が挑戦や刺激を受けるためには東京に行くしかない」などとお話してくれました。
 

「無理」と諦めているまちづくりの理想に対して、学生が、conomichiと関わる「ちょっと尖った人たち」との出会いに刺激を受けて、「こんな人がいるんだ!こんな考え方もあるんだ!」と、自分の妄想の活力になる仕掛けが今回の手段です。


町長の「若者が面白いことをやりたいと行政に相談した時に、”おう!やろうぜ!”と背中を押す自治体でありたい」という思いをさらに拡大して、まだまだ未開拓な「自分の未来のためにまちを使う」という試みをしていきたいと思います。続報をぜひ楽しみに!


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「co(「共に」を意味する接頭辞)」と「michi(未知・道)」を組み合わせた造語です。

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