焼津市との貸切イベント(前編)

焼津駅に降りたつ若者達

2024年1月5日、焼津駅に特別臨時列車が到着、列車から降り立ったのは「焼津市はたちのつどい」に参加するために、各地から集結したフレッシュな若者達約20名。たくさんのカメラに囲まれ、やや恥ずかしそうにも笑顔をみせた彼ら・彼女らは何を感じ、思い、ふるさと焼津に帰ってきたのでしょうか。今回は焼津市とJR東海が大人の本気を見せたイベントをご紹介します。



焼津市とJR東海のつながり

遠洋漁業の街として、誰もがその名を知る焼津は、年間を通して温暖で、焼津市役所からは海越しに富士山も望むことのできる、住みよい場所。焼津市にはJR東海が運営する東海道線の焼津駅と西焼津駅があり、今では多くの通勤・通学のお客様にご利用いただいています。そんな焼津駅は今から125年前に開業した東海道線のなかでも歴史ある駅で、駅の開業により海路に加えて陸路の輸送も可能となり、焼津を大きく変えたといいます。       

焼津の良さを改めて感じる

「焼津の良さを感じてもらうイベントを貸切車両で実施してみませんか?」JR東海の社員から焼津市の皆さんに提案したのは、2023年5月のこと、イベントの約半年前のことでした。焼津市のみなさんの反応は「面白い!けど何をしましょうかね?」という感じでした。そして、いろいろ考えたのちに出てきたアイデアが「若者にふるさとの良さを改めて感じてほしい」、具体的には「はたちの集い」に合わせて帰省する若者に新幹線・在来線を貸し切ってイベントをしよう!というものでした。         



焼津の魅力を車両で再現

「焼津の魅力を新幹線車両に散りばめたい!」焼津市の皆様とJR東海社員で最も力をいれて考えたのが、新幹線の装飾とイベントでした。今回のツアーは新幹線1両貸し切りなので、装飾はアイデア次第。そこで、「海をイメージするブルー」をカーペットに、遠洋漁業の象徴となる「カツオ」は焼津の工芸品「カツオアート」を窓際に設置するといったように、ひとつひとつのイメージを新幹線に散りばめていきました。乗った時からふるさと焼津を感じてほしい~こんな想いでその日限りの新幹線車内が作り上げられていきました。       

公募スタッフ

「新幹線の中で撮影した写真をチェキにして静岡駅で乗り換えるときにプレゼントしよう」公募スタッフから出たアイデアでした。今回のイベントは自治体の皆様と貸切列車を運行する初めての企画。JR東海スタッフにとっても0→1を作りあげる試行錯誤のイベントでした。そこで、イベントの企画発案と当日の運営に関わるスタッフを公募しました。普段はお客様の対応をしない部署からも応募があり、純粋に楽しんでほしいという想いから様々なアイデアが提案され、一つ一つ焼津市の皆さんと実現可否を議論していきました。         



1分単位のスケジューリング

「もし新幹線が遅れた場合はどうする?」「他のお客様の動線に支障しないか?」様々なイベントを企画するのと同じくらい神経を使ったのが安全・安定輸送の確保でした。今回新幹線から静岡駅で在来線に乗り換えて移動するというツアーなのでイベントの成功はスケジューリングにかかっている~不安を自信に変えるべく、様々なケースを想定し、1分単位でスケジュールを組んでいきました。準備を万全にして迎えたイベント当日、焼津市の皆さんとJR東海社員が目にしたものは一体?後編に続きます。       

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※本記事は2024年3月に、2024年1月に開催したイベントにまつわるストーリーを記載しております。そのため、現在とは事実が異なる可能性があります。