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- 民俗学第一人者による「もうひとつの京都」案内
1200年もの歴史を有する京都には「裏の貌」と呼べるべき痕跡が至る所にあり、神社や古寺は時代を超え、「現世」と「異界」のつながりを感じやすい場でもある。
「怨霊と御霊」「殺戮と鎮魂」「葬地と聖地」…テレビ番組でも話題を呼び、広がりつつある京都異界ブーム。オモテとウラの両面から知る「もうひとつの京都」。
<本書で紹介する古寺社の例>
【怨霊鎮魂】史上最強の怨霊を鎮める「白峯神宮」
【天変地異】敗者の霊を鎮め疫病を祓う「御霊神社」
【冥 府】冥界への通路が潜む「六道珍皇寺」
【首 塚】二つの怨霊を封じ込めた「明智光秀の首塚」
【怪異譚】安倍晴明と魔界をつなぐ「一条戻り橋と真如堂」
【丑の刻】京都の深層に宿る鬼女の怨念「貴船神社と鉄輪井」
【酒呑童子】鬼の首を埋めて化外の民を退ける「首塚大明神」etc.
【著者プロフィール】
新谷 尚紀(しんたに たかのり)
1948年広島県生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒業。同大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。社会学博士(慶應義塾大学)。現在、国立歴史民俗博物館名誉教授、國學院大學大学院客員教授。著書に『伊勢神宮と出雲大社』(講談社学術新書)、『神道入門』(ちくま新書)など多数。
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