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◎太安万侶没後1300年! ゆかりの神社から浮かび上がる『古事記』の謎
<本書で取り上げる舞台>
大好評『日本書紀に秘められた古社寺の謎』待望の姉妹版登場!
日本の神話・文化・歴史の源泉となっている『古事記』。
そこには神話・伝説の舞台として、日本のさまざまな土地が登場する。
その記述は必ずしも史実に則ったものとは考えられていないが、日本各地に点在する『古事記』神話・伝説の伝承地・故地とされている土地には、しばしば古い神社が鎮座し、古墳時代・弥生時代にさかのぼる古墳や遺跡が見つかっている場所も多い。
つまり、それぞれの伝承地は、伝承地となるに足る理由と由緒をそれなりに有しているのだ。
本書は『古事記』の編纂者である太安万侶が、没後1300年を迎え注目されるなか、『古事記』を読み解くうえでキーワードとなる地域や聖地を30ほどピックアップし、それぞれについてゆかりの神社や聖地・史跡を紹介するもの。
○高天原――日本各地に残る高天原伝承を探る(奈良の高天彦神社など)
○オノコロ嶋――淡路島のイザナミ・イザナキ信仰について(伊弉諾神宮など)
○黄泉国と黄泉比良坂――出雲に残る黄泉国伝承(揖夜神社、猪目洞窟、比婆山神社など)
○天岩戸――日本各地の「天岩戸」とゆかりの古社(全国の天岩戸神社)
○出雲――出雲神話ゆかりの古社・聖地(船通山、八重垣神社、出雲大社など)
○諏訪――タケミナカタの逃避先(諏訪大社)
○高千穂――天孫降臨の聖地(高千穂神社、霧島神宮など)
○海神宮――海幸・山幸伝説の深層(青島、西都原古墳など)
○神武東征――東征の足跡に残る古社(宮崎神宮、多家神社など)
○三輪山――オオモノヌシと神祭りの謎(大神神社など)
○ヤマトタケルと東国――東国に残るヤマトタケル伝承地とゆかりの神社について
○神功皇后と九州――九州に残る古代天皇がらみの伝承地・古社について。また新羅征討についても
○アメノヒボコの謎――渡来人系の神社について(出石神社など)
○葛城――雄略天皇とヒトコトヌシの謎(葛城の古社)
【著者プロフィール】
三橋 健
1939年、石川県生まれ。神道学者。神道学博士。國學院大學文学部日本文学科を卒業。同大学院文学研究科神道学専攻博士課程を修了。1971年から74年までポルトガル共和国のコインブラ大学へ留学。帰国後、國學院大學講師、助教授を経て教授となる。1992年、「国内神名帳の研究」により國學院大學から神道学博士の称号を授与。定年退職後は「日本の神道文化研究会」を主宰。『神社の由来がわかる小事典』(PHP新書)、『図説 神道』(河出書房新社)ほか著書多数。
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