商品詳細
- たとえば日本人旅行客にも、インバウンド客にも大変な人気を誇る、京都・東福寺の方丈庭園「井田の庭」。
近代日本において「永遠のモダン」を標榜した作庭家・重森三玲による設計で、伝統的な市松模様をサツキの刈込みと葛石(かづらいし)で表現した、大胆な意匠です。
京都には、ほかにも伝統と現代的センスを融合させたすばらしい庭がたくさんあります。
本書では、三玲の孫にあたる作庭家・重森千靑氏が、京都に行ったらぜひ見てほしい“和モダン庭園"を選び、京都の庭園写真に定評のある写真家・中田昭氏の写真で解説。新旧問わず、「モダン」な庭は、なぜ、見るものにそう感じさせるのか。
その秘密を、美しい写真と庭鑑賞のためのキーワードから読み解き、背景にある庭園設計思想などを紹介します。ビジュアル編(第一部。写真+ミニ解説)には英訳付き!
【著者プロフィール】
重森 千靑(しげもり ちさを)
1958年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。重森庭園設計研究室代表。作庭家。庭園研究家。京都工芸繊維大学非常勤講師。やはり作庭家・庭園研究家として知られる重森三玲は、祖父である。庭園作品として、『松尾大社瑞翔殿庭園(京都府)』『長保寺・寂光の庭(和歌山県)』『久幸会今村病院(秋田県)』『真如堂・随縁の庭(京都府)』などがある。
中田 昭(なかた あきら)
1951年、京都府生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。写真家・芳賀日出男氏に師事。風景・行事を中心に広く「京文化」の撮影を続けている。日本写真家協会会員、日本写真芸術学会会員。著書・共著に『京都の祭り暦』『源氏物語を行く』(小学館)、『京都祗園祭』『京都御所 大宮・仙洞御所』『桂離宮 修学院離宮』(京都新聞出版センター)、『日本の庭園・京都』(PIE BOOKS)、『四季・京都の庭園』『京都 春夏秋冬 季節のことば』(光村推古書院)などがある。
【ご注意ください】
当店では紙版の書籍のみを販売しています。