島田市の神座みかん
「神座みかん」の料理が並ぶ
「ふじのくにいきいきポークのグリル パイヤールみかん風味」、2023年11月にホテルアソシア静岡のレストランで提供された料理、実は、ある秘密が隠されています。それは、本来捨てられるはずだった島田市の名産「神座みかん」を使った料理なのです。なぜ、捨てられるはずだった「神座みかん」がレストランで使われることになったのでしょうか。
今回は、この料理に隠された島田市の皆さまとのストーリーをご紹介します。
島田市の特産物「神座みかん」
私たちJR東海静岡支社では、沿線自治体の地域の特産物を使ってグループ会社で商品化できないかと、定期的に地域の皆様に提案してきました。その中で島田市の「神座みかん」に出会いました。大蛇の頭(神の座)が流れ着いたという伝説からその名がついたこの地「神座」は、年間を通して温暖な気候で、丘陵地へ太陽の光が降りそそぎ、江戸時代からみかんの栽培が盛んに行われています。私たちはこの歴史ある「神座みかん」を活用したいと感じました。
農家の皆さまの悩み
私たちが「神座みかん」の活用について、市の皆さまにご提案したところ、市の方から「できたら農家の方々が悩んでいる摘果みかんを使ってほしい」と意見をいただきました。みかんの木は必要以上の実をつけることが多く、そのままではみかんの実が小さくなってしまうため、間引きを行います。この間引かれた、まだ小さな青い実を摘果みかんと呼びます。この摘果みかんは、使い道がないため、廃棄されてしまうという「隠れ食品ロス」が起きているのでした。この「隠れ食品ロス」をなくすために私たちができることはないのか、議論を重ねました。
「神座の摘果みかん」を有効活用
この課題を解決するために立ち上がったのが、ホテルアソシア静岡でした。ホテルアソシア静岡内のレストラン料理長たちが「神座の摘果みかん」を使ったメニューを考案しました。このメニューは、ホテルアソシア静岡の“地元への感謝”“地元への貢献”をテーマとした開業40周年企画の一部として2023年11月にレストランで提供されました。ポークグリルのソースやアイスクリーム、マフィン等に生まれ変わった摘果みかんに、ホテルアソシア静岡に訪れたお客様たちは舌鼓を打ちました。私たちは、今後も地域の方々と協力し、サスティナブルな活動を続けていきます。
商品一覧
※本記事は2024年8月に、2023年11月にホテルアソシア静岡で提供した料理にまつわるストーリーを記載しております。なお、本記事で掲載した料理の提供は終了しています。