神奈川県大井町のひょうたん
上大井駅のイルミネーション
2024年12月23日から25日までの3日間、御殿場線「上大井駅」構内が約120個のひょうたんランプによるイルミネーションで鮮やかに彩られます。上大井駅に飾られるひょうたんランプはそのすべてが、町民の方々、自治体の方々、近隣の大学生、ひょうたんランプ愛好家の方々によって丹精込めて手づくりされたものです。クリスマスといえば、街路樹が煌めき、広場には装飾された巨大なモミの木が輝く...そんな光景が思い浮かびます。今回は、いつもとは少し違った、やさしいイルミネーションを見に行き出かけたくなる大井町とひょうたんのストーリーをご紹介します。
大井町とひょうたんの歴史
神奈川県の南西部に位置する大井町は「ひょうたんの町」として親しまれています。きっかけは1971年(昭和45年)、上大井駅員がお客様の日除けのために駅にひょうたんを植えたことでした。その後、1981年にその様子が国鉄時刻表の表紙に掲載されたことで上大井駅は「ひょうたん駅」と呼ばれるようになりました。現在では駅構内のひょうたんの管理を地元商店街や商工振興会が担い、毎年夏にひょうたん祭が開催されるなど町の大切な文化としてひょうたんが継承されています。
地域でつくる
ひょうたんランプ
ひょうたんランプに灯がともるおよそ1か月前、大井町はひょうたんランプ制作のワークショップを開催しました。集まったのは元気いっぱいの親子や、その親子を嬉しそうに眺める地域のおじいちゃん、おばあちゃんたち。皆さんどんな模様にしようか、いったいどんなふうに光るのだろう、というわくわくと初めて扱う工具への戸惑いが混じった表情を見せていました。しかし、制作作業を始めて10分も経つ頃には工具にも慣れ、楽しそうな声が部屋中に響き渡っていました。中には子供を手伝うだけでなく、細部までこだわりの詰まった力作をつくり上げるお父さん、お母さんの姿もあり、参加されたすべての方がひょうたん文化に夢中になっていました。
継承されるひょうたん文化
上大井駅のひょうたんランプのイルミネーションは今年で3回目。2022年に大井町と昭和女子大学との間で地域の持続的な発展を目的に包括協定が結ばれ、学生が主体となり行われてきた様々な地域活性化プロジェクトの一環です。
昭和の時代に小さな上大井駅で、駅員がお客様への心遣いで植えたひょうたん。今や駅にとどまらず大井町のシンボルとなりおじいちゃん・おばあちゃんからお父さん・お母さん、こどもたち、さらには他県から進学した学生にまで愛される存在となっています。
今年はぜひ、ひょうたんランプを見に上大井駅まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。地域に育まれたやわらかい光を放つ十人十色のひょうたんがお待ちしています。
商品一覧
※本記事は2024年12月開催の「神奈川県大井町のひょうたんランプのイルミネーション」にまつわるストーリーを記載しています。
※点灯時間は16:30~21:30頃を予定していますが、天候等により急遽変更する場合がございます。