#53

心を浄化してくれる、橋上の風景

池田 果乃子さん 料亭旅館八ツ三館 仲居

約170年の歴史を刻む老舗の旅館で働く、池田さん。お客さまを日本の風情が漂う客室へ迎え入れ、四季が感じられる料理や庭園露天風呂などでもてなします。

  • Q.
    幼い頃から、地元で暮らしているのですか?
    A.
    生まれも育ちも、飛騨古川です。途中大学へ行くため東京へ上京し、その後も数年間は県外で働いていました。そんな経験をしたからこそ、飛騨のゆったりと流れる時間のありがたさを感じています。

  • Q.
    地元の雰囲気はいかがですか?
    A.
    小さい頃から当たり前になっていて感謝を忘れがちになってしまいますが、きれいな水や山々に囲まれた美しい自然、おいしい食材が育つ土地など、人間が本来求めている豊かさが感じられる地域だと思います。

  • Q.
    池田さんのお気に入りはなんでしょうか?
    A.
    お気に入りは当館の近くにございます、霞橋から望む風景です。

  • Q.
    いつ頃から、お気に入りに?
    A.
    飛騨へ帰ってきて、まもない頃です。見慣れた町と景色ですが、なんとなく古川をお散歩していたとき、ふと、なんて綺麗な景色なんだろうと思いました。

  • Q.
    どこに惹かれますか?
    A.
    季節の移ろいが、目に見えてわかるところです。飛騨は四季の変化がはっきりとわかるほか、山々に囲まれていますので自然の力を体感できる。それが、大きな魅力だと考えています。現代は便利でなんでも買えたり、食べたり、見たりすることができる時代ですが、だからこそ自らの体で五感を通じて感じる情緒というものが大切なのかなと思うのです。

  • Q.
    どんなときに、眺めたくなりますか?
    A.
    何か楽しいことがあった、悲しいことがあった、心に余裕がないなど。そんなときにこの景色を眺めると、心が浄化されるような気がします。ただただ景色を見つめるという豊かな時間が、すっと自分の中に入ってくるような感覚を覚えるのです。その後は、近くに“二十四”という新しいチーズ菓子屋があるので、そこでお茶をしてのんびりと過ごします。

  • Q.
    HC85系のデビューを、個人的にどう思われますか?
    A.
    まだまだ飛騨という地域は、不便な場所ですがHC85系がデビューしたことで、また列車を楽しみに飛騨へご旅行に来ていただければうれしいです。

    ※2023年2月時の情報です。

PICK UP

料亭旅館八ツ三館

創業約170年の小さな料亭旅館。正面玄関は昭和10年の建物。 
季節ごとの室礼は7代目の大女将がしています。

※撮影時のみマスクを外しています