#29

飛騨牛の味わいを豊かにする、自然の恵み

田尾 千春さん 一貫亭「山勇牛一貫」 専務取締役

飛騨古川の地、標高1,000mを超える高原で大切に育てられた飛騨牛を、「山勇牛」という名で提供する田尾さん。その牛肉はさまざまな賞に輝いているほか、多くの食通に注目されています。

  • Q.
    幼い頃から、地元で暮らしているのですか?
    A.
    生まれも育ちも、飛騨市です。一時期、都会に憧れるとともに広い世界を見たくて、高校を卒業して5年間ほど関西で暮らしたことがありました。その間、地元を離れることで地元の良さと問題点がわかったほか、たくさんの人たちと出会うことでいろいろな考え方を学びました。そうした経験を通して、「自分は飛騨が大好きなんだなぁ~」と改めて実感!結婚を機に、飛騨に戻ってきました。

  • Q. 
    地元では、古川祭が有名ですね。
    A.
    古川祭をはじめ、各地区の神社での奉納祭は地域全体で協力して執り行われます。神事には子どもも加わり、文化は上級生から下級生へ伝承されるのです。地域のつながりは密接で、若い頃はそれを「煩わしい」と思うこともありましたが、大人になり子育てをする年代になり「見守られている安心感」と感じるようになりました。

  • Q.
    田尾さんのお気に入りはなんでしょうか?
    A.
    飛騨の魅力は何といっても「豊かな自然」。きれいな空気や水です。その自然の中で育まれる農産物は味が濃く、山に入れば山菜もたくさん採れます。また山勇畜産牧場のある数河高原には、通称「お助け水」と呼ばれる湧き水があり県外から水を汲みに来る人もいるほどです。四季折々の風景や季節によって変わる匂いに誘われ、思わず写真を撮りたくなる絶景と出会うことも多く、スマホには風景写真がいっぱいです。

  • Q.
    田尾さんが扱う独自のブランド牛“山勇牛”も、豊かな自然の中で育てられているとか?
    A.
    はい。山勇畜産牧場の牛たちは数河高原の天然の湧き水を飲んで育っています。飛騨牛の特長は「キメ細かい肉質と甘い脂質」。それぞれの生産農家が牛の「血統」や「餌」や「肥育方法」を研究して飛騨牛らしさを追求した牛を育てています。当店が提供している“山勇牛”は「山勇畜産牧場で生まれ育ったA4・A5等級のメス飛騨牛だけを30日以上長期熟成」した山勇畜産牧場こだわりの飛騨牛です。 私の役割は“山勇牛”を食べていただくことで「山勇畜産牧場が何にこだわり、どのような想いで飛騨牛を育てているか」を伝えること。伝えるためには牛に関する勉強も大切になってきます。そして、決して忘れてはいけないのが「命をいただいている」ということです。食に関わる者として、それを忘れないよう時々牛に会いに行っています。

  • Q.
    どういった場所で味わえますか?
    A.
    現在、レストラン営業はリニューアルのため長期休業中ですが、キッチンカーで「スタッフが楽しいとお客様も楽しい♪」をモットーに移動販売をしています。牛すじ煮込みと飛騨ネギを使ったオリジナル商品「山勇ぎゅうまる」や、「溶岩焼きサイコロステーキ串」など、 “山勇牛”の味わいが堪能できる料理をいろいろと用意してるんですよ。早く店舗でも味わっていただけるようにリニューアル頑張ります!

  • Q.
    店舗とくらべて、キッチンカーでの販売はいかがですか?
    A.
    キッチンカーのおかげで、イベントなどに参加して性別、世代を問わず多くの方々に“山勇牛”を食べていただく機会が増えました。天候に左右されるなど大変なこともいっぱいですが、お客さまの「おいしい!」や「こんなお肉、初めて食べた!」といった声が直接届くのでやりがいを感じます。

  • Q.
    HC85系のデビューを、個人的にどう思われますか?
    A.
    関西に住んでいた頃、私は帰省の際に名古屋からワイドビューを利用していました。車窓から見える風景が楽しみで、座る位置にはこだわったものです。最近、子育てもひと段落したので、HC85系に乗ってゆっくりと風景を楽しみながら関西の友人たちに会いに行きたいですね。

    ※2022年12月時の情報です。

PICK UP

山勇牛一貫

生産者が自信を持って提供する「熟成めす飛騨牛“山勇牛”」。雌牛ならではのキメ細かい肉質と脂の旨味をご堪能ください。

※撮影時のみマスクを外しています