美山のくに 静岡 タテ歩きで訪ねる文化的景観

1,980円(税込)
商品コード
b9993
発売日
2012/08/10
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山野 肆朗
発売日:2012年8月10日


歴史と景観が交叉する文化都市・静岡。 富士山、伊豆、家康ゆかりの駿府、大井川、秋葉山――。 ディープな歴史と文化に触れる旅にいざなう。

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神話時代の日本武尊東征伝説、古代・律令制時代の東海道、さらに近世の東海道と、関東と中京、関西を結ぶ廊下的位置にある静岡県は交通の要衝として栄え、近・現代もその東西のヨコ軸に沿って経済的にめざましい発展を遂げてきた。

東海道新幹線、あるいは東海道本線で辿れば、南に海が広がり北には深い山々を控えた美しい自然に恵まれたうえに、盛んな農林漁業、発達した商工業と産業的にも豊かな都市が連なる。静岡県をトータルに捉えようとするとき、この長い東西の軸に沿って見るのが常道といえよう。

しかし視点を変え、水平の軸で見るなら静岡県は日本でもっとも標高差のある県であり、また、南北の軸で見るなら北側の内陸県・山梨、長野両県と南の太平洋とをつなぐ場所に位置する。東海道から、ひとたび<低←→高>、<南←→北> のタテ軸に分け入るなら、昔日を偲ばせる信仰の道・物資交易の道が、長閑なローカル列車が、そして名湯・古湯・秘湯の数々が旅人を迎えてくれる。ヨコ軸が文物交流・経済振興の道なら、タテ軸は個性的で豊饒な文化を育み伝承する道であるのだ。

本書では、ヨコ幹線となる東海道新幹線の駅を拠点にタテ軸の旅を行い、当地が誇る文化的景観(自然景観を人の営みとの関係で捉える)を楽しむ。


【著者プロフィール】
山野 肆朗(やまの しろう)

エディター、ライター。旅と歴史と人をテーマに、取材・執筆・写真撮影を続ける。著書『伊勢・熊野路を歩く』(森本剛史と共著、ウェッジ)、『長良川をたどる』(ウェッジ)をはじめ、他に制作に携わった旅や歴史の本は国内外合わせて多数。また、歴史雑誌、旅行雑誌の記事編集や、『命のうたが聞こえる』(赤坂直彦・著、実業之日本社刊)など、ヒューマンドキュメントの企画・構成も手がける。


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