栗東市

旧和中散本舗 春の特別公開

国指定史跡 旧和中散本舗を公開します。

 栗東市六地蔵は集落の中を旧東海道が通過し、江戸時代の街道の面影が残ります。ここには石部宿と草津宿の間に位置し、旅人が休息をとることができる梅木立場が置かれていました。ここの名物として知られたのが“家康の腹痛を治した”と伝わる胃腸薬“和中散”です。大店だけでも織田家、嶋林家、大角家の3軒が軒を並べ、大いに賑わったと伝わります。明治時代以降、薬としての和中散は姿を消しましたが、大角家の店舗や住宅、庭園が国指定史跡旧和中散本舗として今に姿をとどめています。製薬場には薬草を挽くための石臼を回す動輪が残ります。直径4mを超える動輪は中に人が入り込んで動かすもので、東海道を行きかう旅人を驚かせた往時の和中散屋の賑わいを偲ばせます。春の特別公開は、動輪や店、庭園の様子を見学できる貴重な機会です。ぜひお越しください。